You are currently browsing all posts tagged with '小説'.
Displaying 11 - 20 of 23 entries.

7.契約

  • Posted on 10月 15, 2011 at 10:07 PM

[Absentminded border line.] by Masaomi Serizawa

 
November 27th,200X    

寝起きは悪い。いつだって悪い。
だが、これほどまでに最悪な目覚めの経験は、今まで無かった。

6.再会

  • Posted on 10月 15, 2011 at 9:53 PM

[I obtain you this evening.]

 
November 27th,200X    

「はい、芹沢です……」
呼び出し音を10回近く聞かされた後で、ようやく不機嫌そうな男の声が出た。
携帯電話に添えられた、柳漣の口元が自然に綻ぶ。

5.空白の時間

  • Posted on 10月 15, 2011 at 9:44 PM

[It was Pandora’s box that he opened.]

 
November 16th,200X    

バスルームから、シャワーの水音が絶えること無く響いている。
柳漣はクリーニングから引き取ってきたばかりの服を脱衣所に置くと、台所に向かい朝食の支度を始めた。

4.暖かい部屋 

  • Posted on 10月 15, 2011 at 9:38 PM

[Omen of a long nightmare.] by Masaomi Serizawa

 
November 16th,200X    

素肌に触れる、シーツの肌触りが違った。
ホテルのシーツはもっとこう、糊が利いた無機質な感じで……だからこの優しく温かい感触は、家庭特有のものだ。

3.雨の路地裏

  • Posted on 10月 15, 2011 at 9:28 PM

[Worst holiday, Best night]

 
November 15th,200X    

その夜、柳漣は雨の降りしきる、繁華街の路地裏を歩いていた。

2.美しい寝顔

  • Posted on 9月 25, 2011 at 3:27 AM

[What would he watch in my face?] by Masaomi Serizawa

 
November 2nd,200X    

俺には好んで男を愛でるような趣味は無い。断じて無い。
だが、その日最後の客となった「彼」の寝顔は、とても美しかった。

1.同居人

  • Posted on 9月 24, 2011 at 11:17 PM

[Scene of the always same morning.]

 
December 12th,200X

如月柳漣(きさらぎゆうれん)がリビングに顔を出したのは、午前9時55分だった。

夜桜に想ふ

  • Posted on 9月 24, 2011 at 10:02 PM

「雅臣、ちょっと寄って欲しい場所があるんだけど……」

遠い雷鳴

  • Posted on 9月 24, 2011 at 9:44 PM

[Two sins that he committed.]
 
叶わぬ恋に身を焦がすことが、許されないのだとしたら
ああ、神様、どうすれば、あの人を諦めることができるのですか……?

Marionette ~マリオネット~

  • Posted on 9月 24, 2011 at 9:35 PM

[Beauty and the Beast.]

柳漣がマンションに戻ったのは、午前7時を少し回った頃だった。